活動情報


COREの主な活動はハイブリッドロケットの製作・打上実験と宇宙教育です. ハイブリッドロケットの打上実験では,ミッションの策定から始まり, 機体や搭載計器の設計製作,シミュレーション等による計算を行ったうえで安全な実験に臨みます.

現在は年3回の実験を経て,モノづくりに関する知識や技術だけではなく論理的な思考や, チームマネジメントについても学ぶことを目標としています.

また,大学生だけでなく宇宙好きの子どもたちや,中高生向けの宇宙教育も実施することで, 世界の航空宇宙産業がより活発になることを望んでいます.

打上実験

ハイブリッドロケットの製作・打上は,8月に能代宇宙イベント, 3月と11月に伊豆大島共同打上実験に参加し行っています. 製作期間は打上月の約3ヶ月前からスタートし,それぞれの安全審査を通過したうえで打上を行います.

能代宇宙イベント

秋田県能代市で毎年8月に行われる航空宇宙開発関係のイベント.全国各地の大学からサークルや研究室が参加し,ハイブリッドロケット実験のほかにも,火薬を推進剤とするモデルロケットの実験,CanSat(模擬人工衛星)の投下実験などの様々な実験や競技が行われます.COREは4月に入部した新入生が中心となって製作したロケットを打ち上げています.

能代宇宙イベント公式HP

伊豆大島共同打上実験

伊豆大島共同打上実験は11月と3月に行われる実験. 運営が学生主体であり,COREの他に東京工業大学や九州大学, 千葉工業大学,社会人チーム,高校生チームなどが参加. 2013年度から実験のイベント化を行っています.

伊豆大島共同打上実験公式HP

宇宙教育

宇宙教育は小学生から高校生を対象に,不定期で行っています. 内容は主にモデルロケットの製作講座や, カメラのフィルムケースで作れるミニロケットの製作講座などが主です. この他にも,要望等ございましたらいつでも受け付けております

ミニロケット製作講座

フィルムケースを使った小型のロケット製作. 燃料には無水エタノールを使用しており,小さなお子様でも安全に製作・打上を行うことができます. 現在,8月の能代宇宙イベント内の団体ブースで行っています.

現在進行中のプロジェクト

自作エンジンプロジェクト

このプロジェクトでは一からハイブリットロケットエンジンの開発を行っています. エンジン本体の設計,製作から燃料の性能計算まで全て自分たちで進めています.

プロジェクトの構想は2013年頃から始まり, 約4年の年月を経て,2017年2月16日に自団体初の独自開発ハイブリッドロケットエンジン"CAMELLIA"の燃焼試験を初成功させました. 2018年2月17日には改良型エンジン"LARKSPUR X"の燃焼試験を成功させました. 2018年3月の伊豆大島共同打上実験ではロケットに我々の作ったエンジン"LARKSPUR X"を搭載して打上に成功し, 翌年の2019年3月の伊豆大島共同打上実験ではより性能を向上させたエンジン"LARKSPUR XP"を搭載したロケットを打上げました.

現在は2020年8月の能代宇宙イベントで大型化した独自開発エンジンを搭載することを検討しており, 今後も長期的に自作エンジンの開発プロジェクトを継続させていく予定です.

能代宇宙イベント

2020年7月に行われる能代宇宙イベントにてハイブリッドロケット1機の打上予定です.

過去のプロジェクト

能代宇宙イベント

2019年8月に行われた第15回能代宇宙イベントにてハイブリッドロケット2機の打上げを行いました. 自律で航行するスイムバックCanSatの投下と飛翔中に発電する機構を備えたロケットと, 従来とは異なる新型パラシュート放出機構を搭載したロケットの打上実験を行いましたが, 前者のロケットは開放機構が作動せず弾道落下し,CanSatの投下および発電を行うことが出来ませんでした. 後者はエンジンの点火直後に異常燃焼が発生しフライトすることなく実験は終了となりました. どちらのプロジェクトも非常に悔しい結果となりました.

伊豆大島共同打上実験

2019年11月に行われた第17回伊豆大島共同打上実験にてハイブリッドロケット1機の打上げを行いました. 新入生が中心となりロケットの設計・製作を行い打上実験に臨みました. 目標としていた飛翔データの取得はできたもののパラシュートの開傘はできず, 次のプロジェクトへの大きな経験となりました.

また,2020年3月に予定されていた第18回伊豆大島共同打上実験にて, ハイブリッドロケット1機の打上げを行う予定でしたが, 新型コロナウイルスの感染拡大の可能性を踏まえ,COREは共同実験への参加を見送る決定をしました.

スケジュール